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アノマリーとは?「ジブリの法則」など投資に生かせるテクニックを伝授

アノマリーとは?「ジブリの法則」など投資に生かせるテクニックを伝授

そう頻繁に使われる用語ではありませんが、長く投資に関わっていると、アノマリーという言葉を耳にする機会が訪れるかもしれません。

比較的レアな用語ではあるものの、アノマリーを侮ることはできず、これを知っているかどうかで市場の流れを掴めるか否かが左右される可能性があります。

 

アノマリーとはどんな意味を持つ言葉なのか、そして株式市場にどのような影響を与えているのか、この記事の中でじっくりと解説していきます。

 

アノマリーとは何か

一年には周期があり、寒い時期や暑い時期、夏休みや冬休み、クリスマスやハロウィンといったイベントなど、様々な出来事が必ず訪れます。

こういった時期には、特別な根拠や理由が無いにも関わらず、どういう訳か株価が例年同じような変動を起こす場合があるというのは、長く株を運用する方ならご存知なはずです。

 

例えば業績の向上や、世界経済の好況・不況、為替の変動といった事象が起これば、それが特定の会社の株価に影響を与えているという根拠として説明できます。

しかし、それだけでは説明をすることができない、根拠のないバイオリズムによって引き起こされる株価の変動のことを、アノマリーと呼んでいます。

 

日本株の場合は、新年度を迎える4月に株価が上がる傾向にあるのですが、米国株の場合は10月に新年度を迎えるため、4月ではなく10月に株価の上昇が起こるのです。

これがアノマリーによる効果の一例であり、年間を通して定期的にアノマリーが発生するため、これを利用したアノマリー投資を実践する投資家も増えてきました。

 

日本の株式市場で見られる代表的なアノマリー

一年間を通して、日本の株式市場で起こる代表的なアノマリーを見ていくと、最初の波は12月下旬~1月中旬にかけて起こることがわかります。

これは主に国外の投資家が株式の入れ替えを行う時期と重なり、一時的な売り注文が先行することが理由と考えられ、株価は下降することが一般的です。

 

4月に入ると、日本国内は新年度を迎えることに加え、1月の相場で下降傾向にあった株価が下げ止まり、株価が上昇に転じるというアノマリーが見られます。

しかしこの勢いは長く続かず、5月上旬のGWに合わせて株が売られる傾向が強くなるため、6月にかけて株価が下落を続けていきます。

 

7月、8月も夏休みやお盆休みが重なり、個人投資家が相場から離れる傾向が強く、出来高が減ることによって、やはりアノマリー的には株価が下がる期間です。

株価は9月まで低迷を続けるというのがアノマリー上の目安になりますが、その後は年末に向けて株価が上昇し、一月効果へと戻るというのがアノマリーの流れになります。

 

年次イベントとは無関係なアノマリー

年間を通して見られるアノマリーとは別に、細かな要因によって見られるアノマリーが発生する可能性があります。

これを頭の片隅に入れておくと、短期的なトレードの成功率を高められるかもしれませんから、しっかりとチェックしておきましょう。

 

月曜株安

土日のどちらかに悪材料が出た場合、月曜日の取引開始と同時に株安が引き起こされるという、とても頻繁に見られるアノマリーです。

これを念頭に置いて考えると、週末に株を購入するのはリスクで、週明けの株価が落ち着いた時間帯を狙って買い注文を入れるのがベターということになります。

 

二日新甫

一日が土日祝日などに重なり、営業日が二日から始まる月間の株式相場は荒れやすいという、こちらも古くから実しやかに囁かれているアノマリーです。

一切の根拠がないというのがアノマリーたる所以であり、実際に二日新甫の月間に株価が変動しやすいというデータが残っている訳でもありません。

 

アメリカ大統領選挙

アメリカ大統領選挙を直前に控えると様々な思惑が働き、米国の景気が向上し、株式市場にも好影響が及ぶと言われています。

これは現職の大統領が再選を果たすために景気向上のための政策を用意するからであり、選挙直前の半年ほど前から株価が上昇するというアノマリーです。

 

ゴトー日

5日、あるいは10日に決済を行う日本企業が多く、特に貿易に関連する企業はドルが必要になるため、ドル買いが優勢になることが多くなります。

これによって円安ドル高に振れやすいと考えられるのが5日10日のゴトー日となり、為替の影響を受けやすい銘柄の株価にも変化が見られるというアノマリーです。

 

SQ効果

先物市場においてSQ値が算出される3月、6月、9月、12月には、裁定取引が頻繁に行われることになり、株価が上がりやすいと言われています。

一方で、裁定売りが重なってしまうSQ効果のある水曜日には株価が下がるとも言われており、上下動の激しいアノマリーと考えておくと良いでしょう。

 

都市伝説?特殊なアノマリーが巷で話題になることも

ジブリの法則

インターネット上でも都市伝説のように扱われ、経済とは無関係な方からも注目を集めたアノマリーが「ジブリの法則」です。

これは、スタジオジブリ関連作品が金曜日に放送され、なおかつこの最中に米雇用統計が発表されると、極端な円高ドル安が起こるという説になります。

 

これは日本国内で話題になっただけではなく、かのウォール・ストリート・ジャーナル誌においても検証記事が組まれるほどの世界的な関心事になりました。

いわく、このシチュエーションは過去10回発生しており、そのうちの何と9回で円高ドル安が起こり、株式市場にも多大な影響が起きたと言うのです。

 

迷信や都市伝説として扱われることが多いネタでしたが、権威ある専門誌が解説したことにより、有力なアノマリーとして見られるようになりました。

 

サザエさん効果

日曜日の夕食時に放送されている人気アニメ番組「サザエさん」の視聴率が高いか低いかによって、翌週の株価の流れがわかるというアノマリーです。

これはサザエさんの視聴率に反比例し、視聴率が高ければ株価が下がり、視聴率が低ければ株価が上がるというアノマリーだと言われています。

 

その根拠としては、日曜夜の時間帯にサザエさんが見られているということは、一家が自宅で過ごしている割合が高いという説が基になっている様子です。

景気が良ければ外食などに出掛けている、つまりサザエさんの視聴率は下がるという意味合いにより、このアノマリーを参考にする投資家は少なくありません。

 

アノマリー投資を狙うなら小型株が有利

アノマリーによって収益を得ることを目指す、いわゆるアノマリー投資を行う場合には、小型株を購入したほうが一般投資家にとって有利です。

小型株の場合、市場に流通している株式総数が少ないため、買われる量が少なくても激しい勢いを伴って株価を上昇させる可能性が高くなります。

 

瞬間的な上昇で利ザヤを狙うアノマリー投資においては、上値が重い大型株よりも、小型株に対して重点的な投資を行ったほうが稼ぎやすくなるのです。

ただし、思惑が外れて値下がりに転じてしまったという場合には、反対にどんどん資金を失う結果になってしまいますから、リスク管理を徹底した上で投資に臨みましょう。

 

まとめ

アノマリーとは、明確な根拠を基にする訳ではなく、周期的なバイオリズムによって生じる株価の上下動を表す際に用いられる用語です。

有名なアノマリーとしては、一月効果からアメリカ大統領選、そしてジブリの法則など、一見して都市伝説に思われるような内容まで含まれています。

 

実際に頻発するアノマリーも多いため侮ることはできず、アノマリー投資を行う場合には株価の変動が大きい小型株が狙い目になります。

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