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投資家の必須指標!わかりやすい「自己資本比率」の解説

投資家の必須指標!わかりやすい「自己資本比率」の解説

投資をする時の銘柄選びに使う指標は人によってさまざまです。

その中でもほとんどの投資家が大切にしている指標もあります。

 

そのうちの一つが「自己資本比率」です。

初心者の方は聞いたことがあったり、ROE(Return on Equity)という表記で見たりしたことがあるかもしれません。

 

実際に長期投資をする場合においては必須の指標とも言えます。

今回は初心者の方へ向けて、「自己資本比率」についてわかりやすく解説していきます。

 

これを機に、銘柄選びで迷うことが少なくなるでしょう。

 

自己資本比率の概要

「自己資本比率」とは、貸借対照表(BS)の総資本のうち、どのくらいの割合で自己資本が占めているのか、を表す指標となります。

自己資本とは銀行からの融資といった返済義務のある資金を除いた、企業が自由に使える資金です。

 

当然ながら、自己資本が大きいとそれだけ自由に使える資金も大きいのです。

他の企業への投資や新規事業など、さらなる事業拡大を図れることを示しているため、優良企業と言えます。

 

また、企業としては銀行からの金融機関からの融資を受ける時に、必ずチェックされる項目が、自己資本ですので、企業としてもこれを伸ばそうと経営するのです。

 

自己資本比率の計算方法

算出方法としては、
自己資本比率(%)=資本 ÷ 総資産(自己資本) × 100です。

 

自己資本の構成

実際に自己資本比率を計算する時に、貸借対照表(BS)を見る必要がありますが、ここでは自己資本がどのような資本で構成されているかを見ていきます。

自己資本の構成としては、「株主資本」と「評価・換算差額金」「新株予約権」で構成されています。基本的には「株主資本とその他」という感覚で問題ありません。

 

株主資本はさらに細かく分かれて、「資本金」、「資本剰余金」、「利益剰余金」、「自己株式」の4つで構成されています。

資本金は、株主から集めた資金のうち、実際に事業で利用する金額を指します。

 

つまり、株主から集めた金額よりも少なく表示されます。

資本剰余金は株主から集めた金額から資本金を差し引いたものです。

 

資本余剰金が設定される理由として、会社が経営で赤字を出した際に、全額を資本金で設定してしまうと赤字分だけ資本金が減り、株価下落につながってしまいます。

しかし、ある程度資本余剰金に分配しておきますと、赤字を出した時、資本余剰金から補充することで、資本金を減額させないことが可能になります。

 

利益剰余金は「利益準備金」と「その他利益剰余金」で構成されていますが、会社が出した利益を定期的に積み立てるものです。

「自己株式」とはその企業が保有している自社の株式のことを表します。

 

初心者の方の自己資本比率の目安

黒字企業であれば平均として20~30%となります。

この自己資本比率がおおよそ40%の企業は倒産リスクが低いと、一般的には言われています。

 

投資の理想企業としては70%と言われています。

特に投資の初心者である場合70%の企業を探す方を優先しましょう。

 

自己資本比率の特徴

では、自己資本比率が高い・低いというのは企業がどのような状況なのでしょうか。

自己資本比率が高いということは、返済義務のないお金を多く使えるため、健全な経営の上で事業拡大や成長が見込めます。

 

逆に低いと、それだけ外部からの資金を借り入れているとなりますので、資金繰りが悪化している可能性があります。

特に自己資本比率が低いと倒産リスクもありますので、経験を問わず低い企業に投資するのは避けるのがセオリーです。

 

バリュー投資・グロース投資に向いている

自己資本比率は短期でも長期投資でも効果を発揮しますが、バリュー投資やグロース投資のような長期投資と相性が良いです。

バリュー投資とは、投資手法の一つで株価がその企業のもつ資産や利益の水準に比べて割安の企業に投資する方法です。

 

何をもって割安とするかの判断材料の一つとしてこの自己資本比率は使われ、健全経営にも関わらず割安なのか、経営悪化のための割安なのかを見極めるのに大切になります。

グロース投資も、バリュー投資のような投資手法の一つで、市場の平均価値に対してその企業の成長性が大きいと見込んだ企業に投資するという手法です。

 

こちらも成長性を判断する際に、現状の経営状態が健全かどうかは欠かせません。

そのため、自己資本比率により、ある程度判断が可能です。

 

まとめ

今回は初心者の方に向けてわかりやすく、「自己資本率」の解説をしてきました。

あまり馴染みのない内容かもしれませんが、投資をする上で非常に重要な数値であることも理解していただけたのではないでしょうか。

 

特に長期投資で配当などを得たいという方や、グロース投資・バリュー投資のような、大きな利益を狙う場合には欠かせません。

もちろん財務諸表の分析も必要ですし、その他の数値を理解することも大切になります。

 

今回だけの内容では、大きな利益につながる投資ができる、とは言い切れませんが、これをきっかけにさらに深掘りしていくと、より堅実な投資戦略が築けるようになります。

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