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PSRで参考にできることとは?PSRを使って投資を成功させる方法

PSRで参考にできることとは?PSRを使って投資を成功させる方法

日本国内ではあまり頻繁に活用されませんが、米国では重要視される指標の一つとして知られているのが「PSR」です。

アメリカ出身の著名投資家ケン・フィッシャー氏が評価したことでも有名なPSRについて理解すれば、投資を有利に進められる確率があがります。

 

今回は、PSRに関する基本的な内容、優れたPSRの見つけ方、PSRを使って投資を成功させる方法などを解説します。

投資をする上で知っておくべきPSRを、上手に役立てましょう。

 

PSRについてまず知っておくべきこと

PSRとは、「Price to Sales Ratio」を略したもので、日本語に置き換える際には、「株価売上上昇率」という言葉が使われる指標です。

これは現在の株価の相場について知るために使える指標であり、「PSRが高ければ割高」「PSRが低ければ割安でお得」という考え方を持つことができます。

 

PSRの計算式としては、「株価÷1株あたりの売上」、あるいは「時価総額÷売上高」を用います。

株価500円として、1株あたりの売上が、200円ならPSRは2.5、100円ならPSRは5.0という計算になるので、PSRが低いほうが、よりパフォーマンスが高いのです。

 

この計算式を表示した段階で賢明な方は理解できたかもしれませんが、PSRは割安度を測るための指標としては、唯一赤字企業を評価できる指標になっています。

例えばPER(株価収益率)は計算式の中で「当期純利益」を用いるので、純利益が赤字の場合には、計算そのものが成り立ちません。

 

しかし、PSRなら株価と1株あたりの売上だけを計算することになるため、赤字企業を含めながら有益な投資先を探せるようになります。

 

ケン・フィッシャーが重視したPSR

アメリカで著名な投資家であるケン・フィッシャー氏は、自身の理論に基づき大化けする銘柄を探す際に、好んでPSRを指標として使っていたことで知られています。

ケン・フィッシャー氏は、極度の業績不振やアクシデントによって株価を下げ、数年後までに株価を3~10倍程度まで上げる銘柄を「スーパー銘柄」と呼んでいました。

 

このスーパー銘柄を探す際に、最も活用していたとされるのがPSRです。

「どんな指標よりもPSRが低い銘柄を使う」ことが、市場における最大の膠着法であると説いています。

 

既に大型株として定着している銘柄が3倍以上の株価になることは考えにくいことですが、ベンチャー企業なら不可能ではありません。

ベンチャー企業の場合は投資を先行させ、一時的に赤字に陥る可能性がありますが、PSRから優秀な銘柄を見つければ、大化けに期待することもできるのです。

 

優れたPSRの見つけ方

あくまでも一般論としてですが、PSRは20倍以上であれば割高と見なされ、反対に1倍以下の場合には割安と見なされることが多い指標です。

つまり、株価が500円の銘柄からPSRを見る場合、1株あたりの売上が500円以上なら割安、25円以下なら割高として見ることが一般的になります。

 

なお、振興株の場合、平均的なPSRは4.5倍程度となっていますから、この数値を見ながら、平均よりも下か上かで買い時を探っても構いません。

PSR1倍以下の銘柄が見つかればそちらを優先すべきですが、現実的に見て、そこまで秀でたPSRを示す銘柄が登場することは稀です。

 

PSRが4.5倍以下の銘柄で、事業内容や経営状況に大きな問題が見つからなければ、投資の対象として選んでみてもいいでしょう。

 

業種によってPSRの平均値が異なることを知る

PSRの特徴として知っておかなければならないのが、利益率の高い企業が割高として扱われる一方で、利益率の低い企業は割安として算出されやすいという特性です。

つまり、元々の利益率が高い業界の銘柄と、元々の利益率が低い業界の銘柄を比較しても、アンフェアな計算結果が導き出されることになります。

 

例えばIT関連企業の銘柄は、売上が少ない割に利益率が高いという業界なので、PSRが高くなってしまう傾向にあるのです。

反対に製造業では、巨額の売上が出やすい代わりに利益率が低いというケースが見受けられるので、この相反する二つの業界でPSRを見比べても意味がありません。

 

そのため、PSRを見比べる際は、同業種の銘柄のみを比較して、どの銘柄に買いチャンスがあるのかを調べることが何よりも大切です。

 

PSRから「テンバガー」を見つける

PSRが低い銘柄をいち早く見つけて投資すれば、株価が購入時の10倍以上にまで膨れ上がる「テンバガー銘柄」に到達できる可能性があります。

テンバガー銘柄を見つけるためには、株価が上がり始めてすぐに売り抜けるのではなく、長期間に渡って保有を継続する忍耐力も必要です。

 

忍耐するためには持ち続けている期間に上がり続けるという根拠がなければならないので、PSRと同時に、複数の指標を組み合わせて銘柄を探すことを意識しましょう。

一例としては、売上高が右肩上がりの状態で伸び続けているかどうか、営業利益を出し続けられているかどうかといったポイントへの注目が重要です。

 

また、時価総額が大きすぎる銘柄は爆発力のある上がり方に期待できないので、時価総額300億円以下などの条件を付け加えながら、有効な投資先を探しましょう。

 

PSRを使って投資を成功させる方法

PSRから大化けする銘柄を探す方法は他にもあり、特に過小評価されている製造業大型株を見つける場合に、PSRを参考にすることができます。

製造業はPSRが低く表示されることが多いので、業績不振に陥っている企業の場合、極端に低く、投資には理想的な低PSR価の銘柄が見つかるかもしれません。

 

そういった銘柄が目に付いたら、何が原因で株価を下げているのかを探り、将来的に株価を戻す可能性があると判断できれば、早めに買い注文を入れます。

売られ過ぎの銘柄の場合、そう遠くない未来に買い注文が集まり始め、元の株価に向かって戻ることが普通です。

 

そこを狙って投資を行えば、スイングトレードやポジショントレードの感覚で売買を行っても、十分に大きな利ザヤを稼げるチャンスがあります。

 

株価が高すぎるかどうかの判断材料にもなる

小型株の場合、市場に流通している株式が少ないので、急激に買い注文が集まると、一気に株価を2倍、3倍にまで膨らませられる可能性があります。

この流れに乗って買い注文を入れると、上昇が続いている間は利益を得られますが、一度下落が始まるとどこまで急落するかは分かりません。

 

買い注文のタイミングが少しでも遅れると、投資資産が半減、あるいはそれ以上に減ってしまう恐れがあることも小型株のリスクの一つです。

そんな巨大なリスクを避けるための方法として、PSRを使うことができるので、覚えておきましょう。

 

特定の銘柄への人気が集中すると、株価が上がり、それに連動してPSRの数値も上昇していくことになります。

こういった循環に入ると、PSRが20倍など目安となる数値を突破し、これをきっかけに暴落が始まってしまう危険性があるのです。

 

そのため、今後も上がり続けそうな銘柄を見つけた場合にPSRを確認し、目安の20倍を上回る数値に達している場合には、投資に注意しなければなりません。

 

まとめ

PSRは株価が割安か割高かを知るための指標として利用価値があり、著名投資家のケン・フィッシャー氏が活用していたことでも知られています。

PSRは低ければ低いほど割安として判断でき、4.5倍以下が基準価となり、1.0倍を下回っている場合には買い候補に加えるべきでしょう。

 

ただし、業種によって基準値が大きく変動する指標でもあるため、企業同士をPSRで比較する場合には、同業の企業同士で見比べなければ正確な判断ができません。

コツを抑え、PSRを上手に投資に活用しましょう。

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