初心者

自社株買いとは?自社株買い発表時に確認すべき点をわかりやすく解説

自社株買いとは?自社株買い発表時に確認すべき点をわかりやすく解説

株式取引をおこなっていて、「自社株買い」というワードを耳にしたことがあるのではないでしょうか。

自社株買いとは、文字通り企業が発行した株を自社で買い戻すことです。

 

1994年に商法が改正され、日本の企業が自社株買いを実施できるようになりました。

本記事では、自社株買いの特徴や、自社株買いが発表された時に確認すべき点を解説します。

 

自社株買いは、株主にとって稼ぐチャンスです。

自社株買いの詳細を確認し、株式投資で利益を上げてみましょう。

 

自社株買いとは企業が自社の株を買い戻すこと

自社株買いとは、企業が自社の株を株式市場から買い戻すことです。

企業が発行した株は、投資家だけでなく企業に購入されることもあります。

 

企業が自社株買いを行えば、株価が上昇します。

しかし、企業が自社株買いを行うのは、株価を上げるためだけではありません。

 

次章で、企業がなぜ自社株買いをおこなうのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

 

企業が自社株買いをおこなう2つの理由

企業は以下2つのような理由から、自社株買いを行っています。

 

株主に利益を還元するため

企業が自社株買いを行う1つ目の理由は、株主に利益を還元するためです。

自社株買いをおこなうことで、株式市場に流通する株数を減らしています。

 

企業の利益が変動しない限りは、一株当たり利益(EPS)と自己資本利益率(ROE)が上昇します。

EPSとROEの詳細は以下の通りです。

 

指標名 特徴 計算式
一株当たり利益(EPS) 一株当たりの利益
数値が高いほど一株当たりの価値が高い 企業の一年間の純利益÷発行済株式数
自己資本利益率(ROE) 数値の高い企業ほど経営効率がいい
数値が10%以上なら優良企業 企業の一年間の純利益÷一株当たりの株主資本

 

企業が自社株買いを行うと、発行済み株式数と一株当たりの株主資本が減少します。

理由は、企業が株式市場に流通している株を購入すれば、株の流通量と株主一人当たりの資本が減少するからです。

 

そのため、一株当たりの利益と企業の経営効率を示す数値が上がります。

よって、自社株買いを行なえば、一株当たりの価値と企業の経営効率が上がるという仕組みです。

 

配当金のように企業と株主との間で、直接金銭のやりとりはありません。

しかし、自社株買いを行うことでEPSとROEの数値が上がるため、結果的に株主への利益還元になっています。

 

増配して配当金の金額を増やせば、株主に対する利益還元につながるでしょう。

しかし、自社株買いなら株主への利益還元になるだけでなく、配当金と違って税金が発生しません。

 

そして、自社で購入した株数分の配当金が不要です。

以上の点から、企業は増配ではなく自社株買いを行うことにより、株主へ利益を還元しています。

 

自社株買いは、株主だけでなく企業にもメリットがある行為といえますね。

 

敵対的買収を防止するため

企業が自社株買いを行えば、敵対的買収を防止できます。

先ほど解説した通り、株式市場に流通している株は、株主だけでなく企業も購入可能です。

 

そのため、敵対的な意味を込めて他社の株を購入する企業があります。

企業が発行する株には、一定数を保有すると株主総会に参加、投票できる議決権があるので、他企業が発行する株を50%以上購入することは、企業の乗っ取りと同義です。

 

企業は、自社株買いで株の保有数を増やし、自社の経営権を守っています。

 

ストックオプションに使用するため

ストックオプションとは、前もって設定している価格で、社員が自社株を購入できる権利です。

企業は自社株を購入し、ストックオプションに使用することがあります。

 

企業がストックオプションを付与した時点の株価で、後に株を購入できます。

例えば、企業が株価500円のときに、ストックオプションを社員へ付与したとしましょう。

 

そして、株価が1,000円に値上がりした後、社員がストックオプションを行使するとします。

すると、社員は自社の株を500円という割安な価格で購入可能です。

 

自社株買い発表時に株主が確認するべき点

企業は、自社株買いをおこなう前に発表をするため、株主は企業の自社株買いについて、あらかじめ情報を入手できます。

自社株買いについての発表では、様々な内容が公表されます。

 

発表の内容次第では、株主にメリット、デメリットが発生するので、内容を確認しておきましょう。

企業の自社株買いに関する情報は、株マップ.comや証券取引所などのホームページにある「適時開示情報」で確認できます。

 

それでは詳細を見ていきましょう。

 

自社株の買い付け内容を確認する

企業による自社株買いの発表では、以下の内容が確認できます。

・買い付ける株の総数
・買い付ける方法
・買い付ける期間

 

まずは、買い付ける株の総数を確認しましょう。

買い付ける株の総数が多いほど、EPSの数値が高くなります。

 

EPSの数値が高くなると、株価の上昇が期待できます。

次は買い付ける方法を確認しましょう。

 

買い付ける方法は、市場買付と自己株式立会外買付取引においての買付があります。

市場買付は、株式市場に流通している株を買い付ける方法です。

 

一方、自己株式立会外買付取引においての買付では、株式市場に流通していない株を買い付けています。

株式市場に流通していない株とは、企業の関係者や一部の大口投資家などが保有している特別な株のことです。

 

株式市場に流通していない株を買い付けする場合は、株価に影響しづらいため、株価上昇があまり期待できません。

自社株を買い付ける方法は、株価の変動に大きく関わります。

 

確認し忘れないようにしましょう。

最後は、企業が自社株を買い付ける期間について確認してください。

 

企業の自社株買いには、買い付け期間があります。

株価に影響するのは、買い付け期間中だけです。

 

そのため、買い付け期間が終了すると、株価が下がりやすくなります。

買い付け期間に注意して、株式取引を行いましょう。

 

買い戻した株の処理方法を確認する

企業の自社株買いで、株主が最も注目するべき点は、買い戻した株の処理方法です。

企業が自社株買いを行っても、買い戻した株の処理方法次第では、上昇した株価が下落してしまいます。

 

買い戻した株の処理方法は、以下の通りです。

・消却して流通量を減らす
・売却して市場に戻す

 

企業は自社株買いを行うと、買い戻した株を金庫株として保管します。

そのため、株の流通量は減ったままです。

 

その後、企業が金庫株を消却または売却します。

消却した場合は、株の流通量が戻ることはありません。

 

しかし、売却した場合は、株が再び市場に出回るため流通量が元に戻ります。

企業が自社株買いを行ったからといって、必ず株価が上昇するわけではありません。

 

自社株買いが行われたら、その後企業がどのように買い戻した株を処理するのか確認しましょう。

 

まとめ

本記事では、自社株買いについて解説しました。

自社株買いの方法や買い戻した株の処理方法次第では、株価が大きく変動することがあります。

 

そのため、企業が自社株買いを行えば、稼ぐチャンスがやってきます。

自社株買いの内容については、株マップ.comや証券取引所などのホームページにある「適時開示情報」を確認しましょう。

 

企業の自社株買いを活かして、株式取引で稼いでみてください。

-初心者

Copyright© 寿司株.jp , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.