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東証二部上場企業にはどんな企業がある?代表企業と二部上場の意味を探る

東証二部上場企業にはどんな企業がある?代表企業と二部上場の意味を探る

東証二部と聞いて、どんなイメージを持ちますか?

東証一部の方が大企業が多いから、二部には少し規模の小さな会社が多いのだろうか?といったぼんやりとしたイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

では、東証一部と二部の違いはどこにあるかご存じですか?

実は、東証二部上場企業の中にも、一部以上の業績を誇る企業が数多くあるのです。

 

この記事では、東証一部と二部の違い、そして東証二部上場企業のうち代表的な企業をいくつか見ていきたいと思います。

 

一部よりも上場しやすい東証二部

東京証券取引所(東証)の市場の一つである東証二部は、東証一部よりも上場基準が緩いため、上場しやすい市場といえます。

では、東証二部とはどういう市場なのか、株式の取引が初めての方にもわかるように、詳しく見ていくことにしましょう。

 

上場とはどういう意味?

上場とは、証券取引所を通して、誰もがいつでも会社の株式を買うことができるようになることです。

現在、日本国内の証券取引所は、東京証券取引所(東証)、名古屋証券取引所(名証)、福岡証券取引所(福証)、札幌証券取引所(札証)の4箇所があります。

 

このうち、代表的なものは東京証券取引所(東証)です。

東証は、他の3つの取引所に比べて圧倒的に規模が大きいため、私たちが取引するのはほとんど東証の銘柄です。

 

東証の4つの市場について

東証には、第一部(東証一部)、第二部(東証二部)、マザーズ、JASDAQ(ジャスダック)の4種類の市場があります。

 

東証一部は、日本を代表する大企業が名を連ねている市場です。

海外から流入する資金も多く、売買の活発さでも、世界トップクラスの市場といえるでしょう。

 

東証二部は、多くの中堅クラスの企業が上場しています。

長く経営を続けている老舗企業などをイメージするとよいでしょう。

 

東証一部と二部では、上場するための条件が異なっています。

東証一部の方が条件は厳しく、東証二部はやや緩くなっていますので、二部の方が比較的上場しやすいといえるでしょう。

 

東証一部と東証二部の上場条件の違いを簡単に挙げると、次のようになります。

 

【東証一部】

・株主数が2,200人以上

・流通株式数が2万単位以上

・時価総額250億円以上

 

【東証二部】

・株主数が800人以上

・流通株式数が4,000単位以上

・時価総額が20億円以上

 

あわせて、東証のマザーズ、JASDAQの二つの市場についても簡単に見てみましょう。

 

【マザーズ】

マザーズは、主に東証一部を目指すベンチャー企業が上場する市場です。

初めから東証一部に上場するのは難しいですが、マザーズへの上場は比較的容易にできるため、一部上場の基準を満たすまでマザーズに上場している企業が多いです。

 

・ 株主数200人以上

・ 流通株式数2,000単位以上

・ 時価総額10億円以上

 

【JASDAQ(ジャスダック)】

JASDAQは、主にベンチャー企業が上場しています。

JASDAQはもともと店頭市場で、証券会社の店頭で売買されていました。

 

上場基準も次のように緩やかです。

・ 株主数200人以上

・ 流通株式数1,000単位以上

・ 時価総額5億円以上

 

上場することのメリット

株式市場に上場をすることは、企業にとって大きなメリットがあります。

上場企業には、主に次のような3つのメリットがあるとされています。

 

・会社やブランドの知名度が向上する

上場企業というと、世間からの注目度がアップします。

会社のブランドも注目されるようになります。

 

また、学生や社会人からの注目も集まりますので、より優秀な人材を確保することも可能です。

 

・資金調達がしやすくなる

上場によって、証券取引所を通じて一般の投資家からの資金提供が受けやすくなります。

金融機関以外からの資金調達が可能になるため、経営規模を大きくすることやスムーズな経営を実現しやすくなります。

 

・金融機関からの信用度が向上する

上場するためには、厳しい審査を経て認められる必要があります。

つまり、上場企業は、一定の基準をクリアすることができた企業ですので、金融機関からの信用度も高くなるのです。

 

信用度が向上することにより、金融機関からの資金調達もスムーズになります。

また、上場企業は財務状況を公開する必要があるため、取引相手からも信用が得やすくなります。

 

東証二部に上場することのメリット

東証二部の上場企業の中には、東証一部に上場するだけの力を持った企業がいくつもあります。

しかし、あえて東証二部のまま留まる企業も多いのです。

 

東証一部へ上場すれば、会社のブランド力や信用もそれだけ上がりますし、株式の発行や金融機関からの融資により資金の調達が容易になります。

しかし、注目されることはよいことばかりではありません。

 

株主が増えると、株主からの意見や圧力も増えていきます。

上場した企業は、株主の意見を尊重しなければなりません。

 

近年では、経営に意見する株主も増えてきています。

東証一部に上場すれば、それだけ会社の経営に口を出される可能性も高いです。

 

また、注目度が上がることで、外資系のファンドに狙われる可能性も出てきます。

上場すると、株式は自由に売買されることになりますが、株式の半分以上を買い占められると、経営権を失うことになってしまうのです。

 

注目度が高まれば、それだけ企業を買収されるリスクも高まります。

 

東証二部に上場している代表企業

それでは、次に東証二部に上場している代表的な企業を見てみましょう。

誰もが知っているような有名な企業から、東証一部上場企業に引けを取らない業績の企業まで、さまざまな企業が上場しています。

 

建築業

・千代田化工建設株式会社

石油精製、石油化学、液化天然ガスなどの大規模プラントの設計から、調達・建設までを一手に引き受ける企業で、国の内外を問わず多くの実績を持っています。

東証一部上場の日揮、東洋エンジニアリングとともに、エンジニアリング御三家などとも呼ばれています。

 

昨年度(2019年3月)の売上高は、3,419億円と、東証一部上場の企業に引けを取らない規模となっています。

 

・富士古河E&C株式会社

上下水道や道路などの社会インフラや、産業・エネルギープラント、産業建築と建築設備を手掛ける企業です。

昨年度の売上高は879億円でした。

 

サービス業

・日本ハウズイング株式会社

マンション管理大手3社の一角を担う企業です。

デベロッパー系列に属さない、独立系の管理会社では最大手です。

 

マンション管理受託実績は業界トップクラス。

42万戸超えの管理物件で蓄積したノウハウを活かし、現場力豊富なサービスを誇る不動産管理会社です。

 

昨年度の売上高は1,131億円、純利益は34億円でした。

 

・株式会社帝国ホテル

日本を代表する高級ホテルの一つである、千代田区内幸町にある帝国ホテルを筆頭に、大阪や上高地などにも直営ホテルを経営する企業です。

昨年度の売上高は584億円、純利益は36億円でした。

 

食料品

・ヱスビー食品株式会社

ハウス食品とともに、日本を代表するカレー・香辛料などを製造・販売する大手加工食品メーカーです。

商品などはCMで見かけたことのある方も多いでしょう。

 

昨年度の売上高は1,451億円、純利益は43億円でした。

 

・株式会社ブルボン

新潟県柏崎市に本社を置く大手菓子メーカーです。

ルマンドやアルフォートなど、皆さんもご存じの商品が多いのではないでしょうか。

 

昨年度の売上高は1175億円、純利益は31億円でした。

 

卸売業

・三谷商事

主に情報システム、建設、エネルギーに関する事業を展開する商社です。

創業104年の老舗であり、特にセメント、生コンクリートの販売は商社では日本一です。

 

近年は情報システムなど、IT関連にも注力しています。

昨年度の売上高は4,178億円、純利益は123億円でした。

 

小売業

・マックスバリュ西日本株式会社

広島県広島市に本社を置く、イオングループのスーパーマーケット運営会社です。

兵庫県、山陽地方、鳥取県、四国などで店舗を展開しています。

 

昨年度の売上高は2,749億円、純利益は9億円でした。

 

まとめ

東証一部と二部の違いについて、ご紹介しました。

また、業績のよい企業が、必ずしも一部上場するわけではないこともご理解いただけたと思います。

 

株式の取引を始めるにあたり、東証一部上場企業に目を向けるだけでなく、こうした業績のよい東証二部上場企業も視野に入れることで、バランスのよい取引ができるでしょう。

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